10月25日(現地)、今オフにFAとなるドジャースの左腕タリク・スクーバルについて、米国の報道でドジャース・タイガース・メッツ・カブス・ブルージェイズ・フィリーズの6球団が獲得候補に挙げられました。ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長は交渉を続ける考えを示しており、オーナーのスティーブ・コーエン氏が率いるメッツが破格の契約を出す可能性も報じられています。
スクーバルは8月2日にタイガースからトレードでドジャースへ移った29歳の左腕です。DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)は、6球団が争う理由をMLB公式Statsの数字で確かめました。
スクーバルの2026年成績|移籍前後の比較
2026年はタイガースで16先発、ドジャースで10先発でした。5月に左ひじの遊離軟骨で負傷者リストに入りましたが、6月13日に復帰しています。

| 2026年(レギュラーシーズン最終) | 先発 | 投球回 | 防御率 | 奪三振 | 与四球 | WHIP |
|---|---|---|---|---|---|---|
| タイガース | 16 | 96.2 | 2.79 | 116 | 14 | 0.91 |
| ドジャース | 10 | 62.0 | 2.61 | 70 | 13 | 1.05 |
| 合計 | 26 | 158.2 | 2.72 | 186 | 27 | 0.96 |

移籍後は防御率が2.79から2.61へ下がりました。一方でWHIPは0.91から1.05に上がっています。被打率も.210から.228に上がっており、走者を出しながらも点を与えなかった10試合でした。
ポストシーズンでは2登板・11回で14奪三振、防御率2.45でした。ドジャースのリーグ優勝決定シリーズの結果はドジャースが初の0勝4敗 リーグ優勝決定シリーズにまとめています。
直近3年の推移|サイ・ヤング賞2度の安定感
スクーバルは2024年と2025年に2年続けてア・リーグのサイ・ヤング賞を受賞しました。FA市場での値段を左右するのは「1年だけ良かった」のか「何年も続いている」のかです。
| 年 | 投球回 | 防御率 | 奪三振 | 奪三振率 | 与四球率 | K/BB |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2024 | 192.0 | 2.39 | 228 | 30.3% | 4.6% | 6.51 |
| 2025 | 195.1 | 2.21 | 241 | 32.2% | 4.4% | 7.30 |
| 2026 | 158.2 | 2.72 | 186 | 30.0% | 4.4% | 6.89 |
| 3年合計 | 546.0 | 2.42 | 655 | 30.9% | 4.5% | 6.89 |
奪三振率は打者に対する三振の割合、与四球率は四球の割合(DiamondStats独自集計)。
3年合計で546イニング・防御率2.42。3年とも奪三振率30%以上、与四球率4%台です。三振を多く取る投手は四球も多くなりがちですが、スクーバルは三振の多さと四球の少なさを3年続けて両立しています。2026年は負傷で投球回が158.2に減りましたが、率の数字はほとんど落ちていません。
ポストシーズン通算|大舞台での数字
| 年 | 球団 | 登板 | 投球回 | 奪三振 | 防御率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024 | タイガース | 3 | 19.0 | 20 | 2.37 |
| 2025 | タイガース | 3 | 20.2 | 36 | 1.74 |
| 2026 | ドジャース | 2 | 11.0 | 14 | 2.45 |
| 通算 | 8 | 50.2 | 70 | 2.13 |
ポストシーズン通算の防御率は2.13で、レギュラーシーズン3年合計の2.42より低い数字です。短期決戦での強さも、6球団が争奪戦に加わる材料になっています。
獲得候補6球団の2026年|補強の動機を数字で見る
報道では、タイガースを除く5球団は2026年の年俸総額がメジャー上位10球団に入りながら、ポストシーズンを逃したか早い段階で敗退したとされています。公式の順位表とチーム防御率で6球団を並べました。
| 球団 | 2026年勝敗 | 地区順位 | 得失点差 | チーム防御率(30球団中) |
|---|---|---|---|---|
| ドジャース | 100勝62敗 | 1位 | +201 | 3.55(4位) |
| カブス | 89勝73敗 | 2位(ワイルドカード) | +147 | 4.12(14位) |
| フィリーズ | 88勝74敗 | 2位(ワイルドカード) | +15 | 4.04(11位) |
| ブルージェイズ | 79勝83敗 | 5位 | -46 | 3.90(9位) |
| タイガース | 76勝86敗 | 4位 | +71 | 3.67(6位) |
| メッツ | 74勝88敗 | 5位 | -32 | 4.15(17位) |
※2026年レギュラーシーズン最終成績
数字で目立つのはメッツです。6球団の中でいちばん負けが多く、チーム防御率も6球団で最下位の17位でした。投手陣を立て直す必要がいちばん大きい球団です。報道されている「破格の契約」の動機は数字の上でもはっきりしています。
カブスは得失点差+147と打線・守備が強い一方で、チーム防御率は14位です。エース1人で順位が大きく変わる形のチームです。報道では、今オフは年俸総額がかなり減る見込みとされています。
タイガースは元の球団ですが、報道では資金面で再契約は難しいとされています。ブルージェイズの補強の動きはブルージェイズがFA野手で得点力不足を解消|得点でも扱っています。
ドジャースが引き留めたい理由
ドジャースはチーム防御率がメジャー4位の3.55でした。それでもポストシーズンでは勝ち切れていません。敗退の数字はドジャース 4連敗の敗因データ分析 王者の誤算にで詳しく見ています。
スクーバルは11月20日で30歳になります。代理人はスコット・ボラス氏です。契約の年数・金額は、2026年10月26日の時点で公式には何も決まっていません。
DiamondStats編集部の独自視点!
争奪戦の目安になるのは、メッツの「17位」とカブスの「14位」というチーム防御率の順位です。スクーバルの3年分の防御率2.42をそのまま入れれば、どちらもリーグ上位の先発陣に近づきます。ドジャースは「勝てるチームを保つ」ための引き留め、メッツとカブスは「足りない部分を埋める」ための獲得。同じ1人を、6球団がまったく違う理由で追っています。次の注目点は、ワールドシリーズ後に始まるFA交渉で最初に条件を示す球団がどこかです。
まとめ
- 10月25日(現地)、スクーバルの獲得候補に6球団が挙がったと報じられた
- 2026年は26先発で防御率2.72・186奪三振。移籍後の防御率は2.61
- 直近3年の合計は546イニング・防御率2.42・奪三振率30.9%
- ポストシーズン通算は防御率2.13
- 候補の中では、チーム防御率17位のメッツがいちばん投手陣の補強を必要としている
データはMLB公式Statsを独自に集計しています。
よくある質問
Q. スクーバルは今どの球団に所属していますか?
2026年8月2日にタイガースからトレードでドジャースへ移りました。今オフにFAとなります。
Q. スクーバルの2026年の成績は?
26先発で158.2イニング、12勝7敗、防御率2.72、186奪三振でした(レギュラーシーズン最終)。
Q. スクーバルの獲得候補はどの球団ですか?
報道では、ドジャース・タイガース・メッツ・カブス・ブルージェイズ・フィリーズの6球団が挙がっています。
Q. スクーバルはサイ・ヤング賞を何回受賞していますか?
2024年と2025年に、2年続けてア・リーグのサイ・ヤング賞を受賞しています。
Q. スクーバルの代理人は誰ですか?
スコット・ボラス氏です。
ドジャースの補強の動きはアドリアン・モレホンがドジャース補強候補にでもまとめています。
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文:DiamondStats 分析チーム(MLBデータ分析担当)|データ出典:MLB公式Stats(2026年10月時点)







