10月15日(日本時間16日)、ドジャースタジアムで行われたナショナル・リーグ優勝決定シリーズ第4戦で、ドジャースはブルワーズに4-6で敗れました。2回に4点を先行しながら、その後の7イニングは無得点。シリーズは0勝4敗で終わり、2024年・2025年に続くワールドシリーズ3連覇の挑戦はここで途切れました。
DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)がMLB公式Statsをさかのぼると、この敗退は「負けた」以上の意味を持ちます。ドジャースがリーグ優勝決定シリーズに出るのは今回で18回目ですが、1勝もできずに終わったのは球団史上初めてです。しかも相手は、1年前に自分たちが4連勝で退けたブルワーズでした。この記事では、この0勝4敗がどれほど異例なのかを数字で確かめます。
ドジャースのリーグ優勝決定シリーズ18回で初めての0勝4敗
ドジャースは1974年から2026年までにリーグ優勝決定シリーズに18回出場し、10勝8敗(シリーズ単位)です。負けた8回のうち、1勝も挙げられなかったのは今回だけです。1983年のフィリーズ戦も1勝3敗で、1つは勝っていました。

| 日付 | 相手 | 球場 | スコア(ドジャース-相手) | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| 09/17 | レッズ | 敵地 | 8-2 | 勝ち |
| 09/18 | ジャイアンツ | 本拠地 | 8-2 | 勝ち |
| 09/19 | ジャイアンツ | 本拠地 | 10-4 | 勝ち |
| 09/20 | ジャイアンツ | 本拠地 | 3-1 | 勝ち |
| 09/22 | パドレス | 本拠地 | 7-0 | 勝ち |
| 09/23 | パドレス | 本拠地 | 1-5 | 負け |
| 09/24 | パドレス | 本拠地 | 2-4 | 負け |
| 09/25 | ジャイアンツ | 敵地 | 2-0 | 勝ち |
| 09/26 | ジャイアンツ | 敵地 | 4-3 | 勝ち |
| 09/27 | ジャイアンツ | 敵地 | 5-1 | 勝ち |
| 年 | 相手 | 結果 | 得点 | 失点 |
|---|---|---|---|---|
| 1983 | フィリーズ | 1勝3敗 | 8 | 16 |
| 1985 | カージナルス | 2勝4敗 | 23 | 29 |
| 2008 | フィリーズ | 1勝4敗 | 20 | 25 |
| 2009 | フィリーズ | 1勝4敗 | 16 | 35 |
| 2013 | カージナルス | 2勝4敗 | 13 | 21 |
| 2016 | カブス | 2勝4敗 | 17 | 31 |
| 2021 | ブレーブス | 2勝4敗 | 27 | 28 |
| 2026 | ブルワーズ | 0勝4敗 | 11 | 21 |
4試合で11得点は、1試合あたり2.75点(DiamondStats調べ)。得点の少なさ自体は1983年(1試合2.0点)の方が深刻でしたが、当時は1勝しています。「一度も勝てずに終わる」経験が、この球団には無かったのです。
地区シリーズでブレーブスを3勝1敗で退けた直後だっただけに、落差は大きいものでした。地区シリーズの投手陣については、ドジャースが地区シリーズ防御率2.00で3年連続進出を決めた記事で詳しく整理しています。
1年で入れ替わった得点力 2025年と2026年の同じ顔合わせ
今回の相手ブルワーズは、2025年のリーグ優勝決定シリーズでドジャースが4勝0敗で退けた相手です。同じ顔合わせで、わずか1年で立場が完全に入れ替わりました。
| 年 | 勝者 | 結果 | ドジャース得点 | ブルワーズ得点 | ドジャース安打 | ブルワーズ安打 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025 | ドジャース | 4勝0敗 | 15 | 4 | 32 | 14 |
| 2026 | ブルワーズ | 4勝0敗 | 11 | 21 | 23 | 32 |
2025年のブルワーズは4試合で4得点・14安打しか打てませんでした。2026年のドジャースは11得点・23安打。1年前のブルワーズほど封じられたわけではありませんが、投手陣が許した21失点は2025年の自分たちの5倍以上です。
試合ごとに見ると、ドジャースは第1戦1-2、第2戦4-7、第3戦2-6、第4戦4-6。第2戦は3安打で4点を取った一方、相手に12安打を許しています。4試合とも相手の安打数を上回れたのは第1戦と第4戦だけで、その2試合も1点差と2点差で落としました。
このシリーズはリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた時点からの続きで、進出決定の経緯はドジャースが3年連続でリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた記事にまとめています。
3連覇に挑んだ球団はどう終わったか 1969年以降の全6例
ワールドシリーズ2連覇のあと3連覇に挑んだ球団は、地区制が始まった1969年以降でドジャースが6例目です。MLB公式Statsで結末を確かめると、成功は2例しかありません。
| 年 | 球団 | 結末 |
|---|---|---|
| 1974 | アスレチックス | 3連覇達成(ワールドシリーズ4勝1敗) |
| 1977 | レッズ | 地区2位(88勝74敗)でポストシーズン進出なし |
| 1979 | ヤンキース | 地区4位(89勝71敗)でポストシーズン進出なし |
| 1994 | ブルージェイズ | ストライキでポストシーズン自体が無し(55勝60敗) |
| 2000 | ヤンキース | 3連覇達成(ワールドシリーズ4勝1敗) |
| 2026 | ドジャース | リーグ優勝決定シリーズ0勝4敗 |
失敗した4例のうち、ポストシーズンに進みながら敗れたのは今回のドジャースだけです。7戦制のリーグ優勝決定シリーズで4連敗したのは、3連覇挑戦チームとして初めてになります。地区制以前では、1961年・1962年と連覇したヤンキースが1963年のワールドシリーズでドジャースに0勝4敗で敗れた例があります。
第4戦の流れ 2回の4点から7イニング無得点
第4戦は、ドジャースが2回にアンディ・パヘスの適時打と大谷翔平の3点本塁打で4-0としました。ところがブルワーズが4回に2点、5回に2点で同点にし、6回にギャレット・ミッチェルの本塁打で勝ち越し。9回にはデビッド・ハミルトンの本塁打でさらに1点を加えました。
| イニング | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ブルワーズ | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 6 |
| ドジャース | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 |
先発タイラー・グラスノーは4回1/3を3安打4失点(6奪三振・2四球)。ブルワーズは先発シェーン・ドローハンが1回で降板したあと、ダスティン・メイが3回、ジョジョ・ロメロが2回、アーロン・アシュビーが3回を投げ、3回以降のドジャースを4安打無得点に抑えました。敗戦投手はタナー・スコット、勝利投手はロメロ、セーブはアシュビーです。
安打数はドジャース8本、ブルワーズ5本。安打で上回りながら負けた背景には、3回以降の4安打で1点も取れずに残塁が14まで積み上がったことと、ブルワーズの5安打のうち2本が本塁打だったという得点効率の差が数字に出ています。
100勝チームの敗退をレギュラーシーズンの数字で見る
「これほどの戦力」と言われるドジャースですが、2026年レギュラーシーズンの成績を公式の順位表で確かめると、相手の方が上でした。
| 球団 | 勝敗 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
|---|---|---|---|---|
| ブルワーズ | 103勝59敗 | 832 | 618 | +214 |
| ドジャース | 100勝62敗 | 801 | 600 | +201 |
ブルワーズはナショナル・リーグ最多の103勝で、得点もドジャースを31点上回っていました。レギュラーシーズンの数字だけを見れば、今回の結果は「格下に負けた」とは言えません。異例なのは、2連覇中の王者で、しかも1年前に同じ相手を4連勝で下した球団が、4連敗で終わったという組み合わせです。
DiamondStats編集部の独自視点!
この敗退で見逃せないのは、2025年と2026年の得点の反転です。2025年に4試合で4点しか取れなかったブルワーズが、翌年に同じ相手から21点を奪いました。ブルワーズが短期決戦で何を変えたのかは、ワールドシリーズを見るうえで最大の注目点になります。
ドジャース側は、第4戦の4点先行を守れなかった救援陣と、第2戦の3安打に象徴される打線の波が課題として残りました。2027年の編成では、今回のシリーズでFAとなる選手の動きが焦点になります。アレク・トーマスのFAについての記事で、ドジャースの戦力入れ替えの一例を追っています。
まとめ
- 10月15日(日本時間16日)、ドジャースはリーグ優勝決定シリーズ第4戦に4-6で敗れ、0勝4敗で敗退
- リーグ優勝決定シリーズ18回の出場で、1勝もできなかったのは球団史上初
- 1年前に4勝0敗で下したブルワーズに、同じ4勝0敗で敗れた
- ワールドシリーズ3連覇の挑戦は、1969年以降6例目で4度目の失敗
- 4試合で11得点・21失点。レギュラーシーズンの勝敗はブルワーズ103勝、ドジャース100勝だった
よくある質問
Q. ドジャースがリーグ優勝決定シリーズで4連敗したのは初めてですか
はい。1974年から2026年まで18回出場し、1勝もできずに終わったのは2026年が初めてです。最も近い例は1983年のフィリーズ戦の1勝3敗でした。
Q. 2026年のリーグ優勝決定シリーズの各試合のスコアは
第1戦1-2、第2戦4-7(いずれもミルウォーキー)、第3戦2-6、第4戦4-6(いずれもロサンゼルス)です。4試合合計はドジャース11点、ブルワーズ21点でした。
Q. ワールドシリーズ3連覇を達成した球団はありますか
1969年の地区制以降では、1972年から1974年のアスレチックスと、1998年から2000年のヤンキースの2例です。2連覇から3連覇に挑んだ6例のうち、残る4例はいずれも失敗しています。
Q. 2026年のレギュラーシーズンはどちらが上でしたか
ブルワーズが103勝59敗、ドジャースが100勝62敗で、ブルワーズがナショナル・リーグ最多勝でした。得失点差もブルワーズの+214がドジャースの+201を上回っています。
データはMLB公式Statsを独自に集計。
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