レイズがワールドシリーズ第4戦(日本時間10月28日・現地27日)でブルワーズに延長12回4-3のサヨナラ勝ちを収め、0勝3敗から初めての1勝を挙げました。12回表にクーパー・プラットの本塁打で勝ち越されましたが、その裏にジョニー・デルーカの適時打で追いつき、ベン・ウィリアムソンの適時打で試合を決めました。
ワールドシリーズで0勝3敗から逆転優勝した球団は、これまで1つもありません。そのなかでレイズは、第5戦の先発に中3日でドリュー・ラスムッセンを立てます。DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)は、MLB公式Statsで今季の登板間隔とシリーズの数字を独自に集計し、この起用がどれだけ異例かを確かめました。
第4戦は延長12回・4時間20分の総力戦
本拠地トロピカーナ・フィールドには4万514人が入り、試合時間は260分でした。レイズは7投手、ブルワーズは8投手をつぎ込んでいます。

| 回 | 出来事 | スコア(ブ-レ) |
|---|---|---|
| 2回裏 | チャンドラー・シンプソンの適時二塁打 | 0-1 |
| 4回表 | プラットの適時二塁打 | 1-1 |
| 4回裏 | デルーカの野選と三塁手の悪送球で勝ち越し | 1-2 |
| 5回表 | デビッド・ハミルトンのソロ本塁打 | 2-2 |
| 12回表 | プラットのソロ本塁打 | 3-2 |
| 12回裏 | デルーカ同点打、ウィリアムソンのサヨナラ打 | 3-4 |
先発のグリフィン・ジャックスは4回74球で6奪三振。5回から11回まではリリーフ陣が無失点でつなぎました。ブルワーズは12回裏に登板したシェーン・ドローハンが1つもアウトを取れず4安打を浴び、試合を落としました。
4試合の得失点は11対21 1点差の3試合が分かれ目
10月28日現在(日本時間)の、シリーズ4試合の結果です(DiamondStats独自集計)。
| 試合 | 球場 | レイズ | ブルワーズ | 点差 |
|---|---|---|---|---|
| 第1戦 | ミルウォーキー | 2 | 3 | -1 |
| 第2戦 | ミルウォーキー | 4 | 5 | -1 |
| 第3戦 | タンパベイ | 1 | 10 | -9 |
| 第4戦 | タンパベイ | 4 | 3 | +1(延長12回) |
| 合計 | — | 11 | 21 | -10 |
得失点差は-10ですが、そのうち9点は第3戦の大敗によるものです。残りの3試合はすべて1点差で、レイズは1点差試合で1勝2敗。0勝3敗という数字ほど力の差は大きくありません。
第1戦の様子はブルワーズ対レイズのワールドシリーズ第1戦の記事にまとめています。
チーム打率.195のなかで打率.375のシンプソン
シリーズ4試合のレイズは133打数26安打・打率.195、本塁打は1本だけです。そのなかで1番打者のシンプソンが打線を引っ張っています。
| 選手 | 打数 | 安打 | 打率 | 打点 | 盗塁 |
|---|---|---|---|---|---|
| チャンドラー・シンプソン | 16 | 6 | .375 | 2 | 2 |
| ジョナサン・アランダ | 14 | 4 | .286 | 0 | 0 |
| リアム・ヒックス | 11 | 3 | .273 | 4 | 0 |
| フニオール・カミネロ | 15 | 3 | .200 | 1 | 0 |
| ヤンディ・ディアス | 17 | 3 | .176 | 1 | 0 |
| ジョニー・デルーカ | 16 | 3 | .188 | 1 | 0 |
詳しくはレイズのフニオール・カミネロ ポストシーズン通算33打数で待望の初本塁打でまとめています。
シンプソンは第4戦だけで3安打を放ち、先制の二塁打も打ちました。今季の公式戦は151試合で打率.306・46盗塁。ポストシーズン全体でも12試合で打率.293・5盗塁を記録しています。足の速い打者が塁に出て、後ろの打者が返せるかどうかが第5戦の得点の鍵になります。
ラスムッセンは今季30先発で一度も中3日なし
ここからが本題です。MLB公式Statsの試合ログで、ラスムッセンの登板間隔を数えました。
| 期間 | 先発数 | 最短の間隔 | 防御率 |
|---|---|---|---|
| 公式戦 | 30 | 中4日 | 2.67 |
| ポストシーズン(第2戦まで) | 4 | 中5日 | 2.19 |
| ワールドシリーズ第5戦 | — | 中3日 | — |
公式戦では172回を投げて16勝5敗・防御率2.67・174奪三振。30回の先発で最も短い間隔は中4日で、中3日での先発は一度もありません(DiamondStats調べ)。
ポストシーズンの登板は次のとおりです。
| 日付(現地) | 相手 | 投球回 | 自責点 | 奪三振 | 球数 | 前回からの間隔 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 10月3日 | ヤンキース | 8 | 0 | 10 | 101 | — |
| 10月12日 | ガーディアンズ | 6 | 2 | 7 | 91 | 中8日 |
| 10月18日 | ガーディアンズ | 7 | 1 | 6 | 95 | 中5日 |
| 10月24日 | ブルワーズ | 3回2/3 | 3 | 4 | 89 | 中5日 |
気になるのは直近の第2戦です。3回2/3で89球を投げており、短いイニングで球数がかさんでいました。今季の最多球数は114球ですが、中3日で同じだけ投げられるかは確認が必要です。報道では、ラスムッセン本人が登板を志願したとされています。
第5戦(日本時間10月29日)のブルワーズの先発は、第1戦で勝ち投手になったジェイコブ・ミジオロウスキーの予定です。
第5戦は日本時間10月29日の開催です。ラスムッセンの中3日登板を中継で見届けたい方は、スポーツ中継の視聴手段を確かめておくと安心です。
DiamondStats編集部の独自視点!
第4戦のレイズは、リリーフ6人で8回を投げ切りました。そのぶん第5戦では、ラスムッセンに5回までを任せたいところです。
第2戦は「89球で3回2/3」でした。中3日の第5戦では、球数よりも初回から2回までの投球数に注目しています。序盤を30球以内で抑えられれば、第4戦のサヨナラ勝ちが流れを変えたと言えるはずです。
まとめ
- レイズはワールドシリーズ第4戦で延長12回4-3のサヨナラ勝ち。0勝3敗から1勝を返した
- シリーズの得失点は11対21だが、4試合中3試合が1点差
- チーム打率.195のなかで、シンプソンが打率.375・2盗塁
- 第5戦のラスムッセンは、今季30先発で一度もなかった中3日での登板
レイズのポストシーズンの流れは、ア・リーグ優勝決定シリーズの3勝2敗からの突破率やワールドシリーズの勝率の記事でも見られます。本拠地の盛り上がりはレイズの本拠地観客数の記事にまとめています。
データはMLB公式Statsを独自に集計しています。
よくある質問
Q. ワールドシリーズで0勝3敗から優勝した球団はある?
これまでありません。ワールドシリーズで0勝3敗から逆転優勝した球団は1つもなく、レイズが勝てば初めての例になります。
Q. 第4戦のサヨナラ打を打ったのは誰?
ベン・ウィリアムソンです。延長12回裏、デルーカの適時打で3-3に追いついた直後に、ライト前へ勝ち越しの適時打を放ちました。
Q. ラスムッセンの今季の成績は?
公式戦は30先発で16勝5敗、防御率2.67、174奪三振です。ポストシーズンは4先発で防御率2.19です(10月28日現在)。
Q. ラスムッセンが中3日で投げるのは今季初めて?
はい。公式戦30先発の最短の間隔は中4日で、ポストシーズンも中5日以上でした。第5戦が今季初めての中3日での先発です。
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