0-4から逆転 フリリックの同点弾で見る第2戦
現地10月24日(日本時間25日)、本拠地アメリカンファミリー・フィールドで行われたワールドシリーズ第2戦で、ブルワーズがレイズに5-4で逆転勝ちしました。初回に0-4とされた試合を追いつく一打は、3-4の6回裏にサル・フリリックが放った同点ソロです。ブルワーズはこれで2勝0敗としました。
フリリックはレギュラーシーズンの本塁打が4本だけの打者です。その打者が、ワールドシリーズの1点差の場面で打球速度104.4マイル(約168キロ)、飛距離408フィート(約124メートル)の一発を中堅へ運びました。DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)がMLB公式Statsで、この1本の珍しさを数字で調べました。
0-4からの逆転 イニングごとの得点
まず試合の流れです。レイズは初回、シンプソンとカミネロの適時打、さらにリアム・ヒックスの2ランで4点を先に取りました。ブルワーズはその裏にすぐ2点を返し、そこから1点ずつ差を詰めました。

| 日付 | 相手 | 球場 | スコア(ブルワーズ-相手) | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| 09/17 | パイレーツ | 敵地 | 4-7 | 負け |
| 09/18 | オリオールズ | 敵地 | 6-5 | 勝ち |
| 09/19 | オリオールズ | 敵地 | 1-0 | 勝ち |
| 09/20 | オリオールズ | 敵地 | 3-0 | 勝ち |
| 09/22 | フィリーズ | 敵地 | 4-6 | 負け |
| 09/23 | フィリーズ | 敵地 | 4-1 | 勝ち |
| 09/24 | フィリーズ | 敵地 | 5-1 | 勝ち |
| 09/25 | カージナルス | 本拠地 | 8-4 | 勝ち |
| 09/26 | カージナルス | 本拠地 | 3-2 | 勝ち |
| 09/27 | カージナルス | 本拠地 | 6-4 | 勝ち |
| 回 | レイズ | ブルワーズ | 得点の形 |
|---|---|---|---|
| 1回 | 4 | 2 | レイズ=適時打2本と2ラン/ブルワーズ=コントレラス・ミッチェルの適時打 |
| 4回 | 0 | 1 | アランダの失策の間に3-4 |
| 6回 | 0 | 1 | フリリックの同点ソロで4-4 |
| 7回 | 0 | 1 | プラットの適時打で勝ち越し5-4 |
| 計 | 4 | 5 | 安打 レイズ7・ブルワーズ11 |
詳しくはブルワーズが技術者を公募 本塁打28位で得点2位の103勝をデータ検証でまとめています。
ブルワーズは11安打を放ちながら残塁も12あり、なかなか追いつけませんでした。その流れを変えたのは、塁に走者のいない場面で打った本塁打でした。
同点弾を数字で見る 3-2から速球を中堅へ
フリリックの本塁打は6回裏の先頭打席です。レイズの3番手イアン・シーモアと3ボール2ストライクまで粘り、6球目の92.9マイル(約150キロ)の速球をとらえました。
同じ試合で飛んだ2本の本塁打を並べると、こうなります。
| 項目 | ヒックス(レイズ・1回) | フリリック(ブルワーズ・6回) |
|---|---|---|
| 打球速度 | 102.4マイル | 104.4マイル |
| 打球角度 | 24度 | 23度 |
| 飛距離 | 411フィート | 408フィート |
| 方向 | 右中間 | 中堅 |
| カウント | 0-1 | 3-2 |
| 打った球 | カットボール 87.8マイル | 速球 92.9マイル |
飛距離はほぼ同じですが、打球速度はフリリックが2マイル上でした。追い込まれた後の速い球を力負けせずに中堅まで運んでいます。この日のフリリックは4打数2安打、得点は1で、4回の安打は4回の得点にもつながりました。なお、レギュラーシーズン全体の打点は40です。
本塁打の少ない打者がポストシーズンでは多く打つ
この一発が目立つのは、フリリックが長打で勝負する打者ではないからです。MLB公式Statsで年ごとの成績を並べました(レギュラーシーズン、2026年は全日程終了時点)。
| 年 | 試合 | 打数 | 本塁打 | 打率 | OPS | 本塁打1本までの打数 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2023 | 57 | 191 | 3 | .246 | .692 | 63.7 |
| 2024 | 145 | 475 | 2 | .259 | .655 | 237.5 |
| 2025 | 142 | 528 | 12 | .288 | .756 | 44.0 |
| 2026 | 111 | 339 | 4 | .230 | .614 | 84.8 |
| 通算 | 455 | 1533 | 21 | .261 | .685 | 73.0 |
2026年のOPS.614はメジャー4年間でいちばん低い数字です。レギュラーシーズン最後の本塁打は7月11日のパイレーツ戦で、そこから本塁打が出ないままポストシーズンに入りました。
ところがポストシーズンでは数字が変わります。
| ポストシーズン | 試合 | 打数 | 安打 | 本塁打 | OPS |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023 | 2 | 8 | 2 | 0 | .472 |
| 2024 | 3 | 11 | 4 | 1 | 1.091 |
| 2025 | 9 | 31 | 5 | 0 | .400 |
| 2026 | 7 | 22 | 6 | 1 | .779 |
| 通算 | 21 | 72 | 17 | 2 | ― |
ポストシーズン通算では36打数に1本の割合で本塁打を打っています。レギュラーシーズン通算の73打数に1本と比べると、ほぼ2倍の割合です(DiamondStats独自集計)。72打数と数は少ないのですが、大きな試合で長打が出ているのは確かです。2026年のポストシーズンも10月24日現在で打率.273、出塁率.370と、今季の打率.230、出塁率.295を上回っています。
2回以降は0点 ブルワーズのリリーフ陣
逆転できたもう一つの理由は投手陣です。先発ローガン・ヘンダーソンは3回4失点(自責3)でしたが、4回からの6イニングをリリーフ5人で0点に抑えました。
| 投手 | 投球回 | 安打 | 失点 | 四球 | 三振 |
|---|---|---|---|---|---|
| ローガン・ヘンダーソン(先発) | 3.0 | 3 | 4 | 1 | 4 |
| ジョジョ・ロメロ | 1.0 | 1 | 0 | 0 | 1 |
| ダスティン・メイ | 1.0 | 1 | 0 | 0 | 0 |
| DL・ホール | 1.0 | 1 | 0 | 0 | 1 |
| アブナー・ウリベ(勝ち) | 1.1 | 0 | 0 | 1 | 1 |
| アーロン・アシュビー(セーブ) | 1.2 | 1 | 0 | 0 | 3 |
| リリーフ計 | 6.0 | 4 | 0 | 1 | 6 |
レイズは2回から9回まで得点できませんでした。一方のレイズは6人の投手をつぎ込み、フリリックに打たれたシーモア、勝ち越しを許したタイラー・ウェルズ(負け)と、6回と7回に1点ずつ失いました。
ブルワーズは第1戦も3-2で勝っており、2試合とも1点差です。レギュラーシーズン103勝の勝ち方は、ワールドシリーズでも変わっていません。今季の勝ち方はブルワーズの球団新103勝をピタゴラス勝率で徹底分析でまとめています。
DiamondStats編集部の独自視点!
今季のフリリックは、打撃の数字だけ見ればスタメンを外れてもおかしくない成績でした。それでも、3-2まで粘って速球を待ち、104マイルで打ち返したこの打席は、7月から打てていなかった打者のものとは思えません。
第3戦からは敵地のトロピカーナ・フィールドに移ります。打球が飛ぶかどうかは球場で変わるため、次の注目点はフリリックの長打より出塁です。ポストシーズンの出塁率.370を保てれば、上位打線につなぐ役目は十分に果たせます。シリーズの前の見通しはレイズ対ブルワーズのワールドシリーズ 勝率を検証で書いています。
まとめ
- 現地10月24日のワールドシリーズ第2戦で、ブルワーズが0-4から5-4で逆転勝ちし、2勝0敗とした
- 同点弾はフリリックの6回の先頭打席。3-2から打球速度104.4マイル、飛距離408フィート
- フリリックの本塁打の割合は、レギュラーシーズン通算が73打数に1本、ポストシーズン通算が36打数に1本(DiamondStats独自集計)
- リリーフ5人で6イニング0点。2試合とも1点差で勝った
データはMLB公式Statsを独自に集計しています。ブルワーズがワールドシリーズに進んだときの記録はブルワーズが103勝でワールドシリーズへでも見られます。
よくある質問
Q. ワールドシリーズ第2戦の結果は?
現地10月24日(日本時間25日)、ブルワーズがレイズに5-4で勝ちました。勝ち投手はアブナー・ウリベ、負け投手はタイラー・ウェルズ、セーブはアーロン・アシュビーです。
Q. フリリックの同点ホームランの飛距離は?
408フィート(約124メートル)です。打球速度は104.4マイル(約168キロ)、打球角度は23度で、中堅へ運びました。
Q. フリリックの2026年のレギュラーシーズン成績は?
111試合で打率.230、本塁打4本、打点40、OPS.614、盗塁7です。最後の本塁打は7月11日のパイレーツ戦でした。
Q. ワールドシリーズはいまどちらが勝っている?
10月24日現在、ブルワーズが2勝0敗です。第1戦は3-2、第2戦は5-4で、どちらも1点差の試合でした。
⚾ 試合を観るには: MLB配信サービスの比較・視聴方法はこちら
ブルワーズの第3戦以降は敵地での戦いになります。リアルタイムで試合を追いたい方は、こちらから中継を探せます。
文:DiamondStats 分析チーム(MLBデータ分析担当)|データ出典:MLB公式Stats(2026年10月時点)







