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ブルワーズの4連勝を公式データで徹底分析:前年王者敗退の史上初記録

2026 10/24
データ検証・分析
2026年10月18日2026年10月24日
ブルワーズの4連勝を公式データで徹底分析:前年王者敗退の史上初記録

現地10月15日(日本時間16日)、ナショナル・リーグ優勝決定シリーズ第4戦でミルウォーキー・ブルワーズがロサンゼルス・ドジャースを6-4で下し、4連勝でリーグ優勝を決めました。2024年と2025年にワールドシリーズを連覇し、3連覇を狙ったドジャースは1勝もできずに姿を消しました。

試合後、ブルワーズのパット・マーフィー監督はテレビの中継で「向こうには殿堂入りクラスの選手が大勢いるかもしれない。だがこちらには勝負強い選手が大勢いる。今週勝ったのはその勝負強い選手たちだ」と語りました。同時に「デーブ・ロバーツほど厳しい仕事をしている監督はいない」と相手の指揮官をねぎらっています。

DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)がMLB公式Statsで確かめた結論はこうです。7戦制になった1985年以降のリーグ優勝決定シリーズで、前年の世界一が0勝4敗で敗れたのは今回が初めて。しかもブルワーズは2025年のリーグ優勝決定シリーズでドジャースに0勝4敗を食らった球団で、その借りを1年で返しました。

目次

1年前の0勝4敗を裏返した4試合

2025年のナショナル・リーグ優勝決定シリーズは、ドジャースがブルワーズを4連勝で退けています。今年は立場がそっくり入れ替わりました。

ブルワーズ(直近10試合)の成績推移(MLB公式Statsの実測値をもとにDiamondStatsが作成)

年 第1戦 第2戦 第3戦 第4戦 4試合の得点
2025年 ドジャース 2-1 ドジャース 5-1 ドジャース 3-1 ドジャース 5-1 ドジャース15 ブルワーズ4
2026年 ブルワーズ 2-1 ブルワーズ 7-4 ブルワーズ 6-2 ブルワーズ 6-4 ブルワーズ21 ドジャース11

2025年のブルワーズは4試合とも1点しか取れませんでした。2026年はその得点を4試合で21点まで伸ばし、ドジャースの得点を11点に抑えています。打つ方も抑える方も両方を取り返した形です。

レギュラーシーズンも今年はブルワーズが上でした。10月17日現在の最終成績は、ブルワーズが103勝59敗(勝率.636・得点832・失点618)、ドジャースが100勝62敗(勝率.617・得点801・失点600)。球団史上初の100勝に届いた経緯はブルワーズが球団史上初の100勝 6連勝なしで到達で、103勝の中身はブルワーズが最高勝率103勝の球団史上初シーズンでまとめています。

前年王者の0勝4敗は7戦制で初

リーグ優勝決定シリーズが7戦制になった1985年以降、前年の世界一がこのシリーズで敗れた例をMLB公式Statsの試合結果から数えました(DiamondStats調べ)。

年 前年王者 相手 結果
2008年 レッドソックス レイズ 3勝4敗
2010年 ヤンキース レンジャーズ 2勝4敗
2012年 カージナルス ジャイアンツ 3勝4敗
2017年 カブス ドジャース 1勝4敗
2018年 アストロズ レッドソックス 1勝4敗
2021年 ドジャース ブレーブス 2勝4敗
2023年 アストロズ レンジャーズ 3勝4敗
2026年 ドジャース ブルワーズ 0勝4敗

41年間で前年王者がリーグ優勝決定シリーズで負けたのは7回。最も悪かったのは2017年のカブスと2018年のアストロズの1勝4敗で、1勝もできなかったのは今回のドジャースだけです。

5戦制だった時代までさかのぼると、1972年から3連覇したアスレチックスが1975年にレッドソックスに0勝3敗で敗れた例があります。連覇中の王者がリーグ優勝決定シリーズで1勝もできずに終わったのは、その1975年以来51年ぶりです。

ドジャース先発防御率6.50とブルワーズ2.51の差

4試合の投手成績を先発と救援に分けて集計すると、差は先発に集中していました。

試合 ドジャース先発 回・自責点 ブルワーズ先発 回・自責点
第1戦 タリク・スクーバル 5回・2 ジェイコブ・ミジオロウスキー 4回1/3・1
第2戦 山本由伸 2回2/3・3 ローガン・ヘンダーソン 4回・2
第3戦 ブレイク・スネル 6回・4 ロバート・ガッサー 5回・0
第4戦 タイラー・グラスノー 4回1/3・4 シェーン・ドローハン 1回・1
合計 ドジャース先発4人 18回・13(防御率6.50) ブルワーズ先発4人 14回1/3・4(防御率2.51)

ドジャースの先発4人は18回で自責点13、防御率は6.50でした。6回を投げ切ったのはスネル1人です。ブルワーズは第4戦でドローハンを1回だけ投げさせ、ダスティン・メイに3回をつなぐ形を取りましたが、それでも先発の防御率は2.51に収まっています。

チーム全体では、ブルワーズ投手陣が36回で自責点9(防御率2.25・被打率.185)、ドジャース投手陣が34回で自責点21(防御率5.56・被打率.250)。ブルワーズの救援陣は21回2/3で自責点5、ドジャースの救援陣は16回で自責点8でした。第1戦と第2戦のブルワーズ救援陣は合計9回を無失点で通しています。

ミジオロウスキーについては地区シリーズ初戦の内容をミジオロウスキーが地区シリーズ初戦で4回88球で取り上げています。

本塁打7本と1本 長打の差が点差になった

打線の数字を並べると、差がはっきり出ます。

項目 ブルワーズ ドジャース
得点 21 11
安打 32 23
本塁打 7 1
打率 .250 .185
出塁率 .347 .270
長打率 .445 .250
OPS .792 .520
四球 18 14
三振 45 33
盗塁 5 0

ブルワーズの本塁打7本は、ブライス・トゥラング(第1戦)、ウィリアム・コントレラス(第2戦)、ジャクソン・チョウリオ、ジェイク・バウアーズ、ギャレット・ミッチェル(以上第3戦)、ミッチェルとデビッド・ハミルトン(第4戦)。ドジャースは第4戦の大谷翔平の3点本塁打が唯一の本塁打で、長打率.250はほぼ単打だけの打線だったことを示しています。

ブルワーズの三振45は相手より12多いのに、得点はほぼ2倍。三振を恐れず長打を狙った打線が、4試合で7本の本塁打として結果を出しました。

第4戦 2回の0-4から6-4に返した6イニング

シリーズを決めた第4戦は、ブルワーズが4点差を追いかける展開でした。

回 出来事 得点経過
2回裏 アンディ・パヘスの適時打と大谷翔平の3点本塁打 0-4
4回表 バウアーズの2点二塁打 2-4
5回表 ハミルトンの適時打とバウアーズの押し出し四球 4-4
6回表 ミッチェルの本塁打 5-4
9回表 ハミルトンの本塁打 6-4

ブルワーズは4回から6回に毎回得点し、6回にミッチェルがタナー・スコットから勝ち越しの本塁打。救援のジョジョ・ロメロが2回無失点、アーロン・アシュビーが最後の3回を無失点で締めて試合を終えました。ドジャースは2回の4得点のあと、7回を無得点に終わっています。

ブルワーズ44年ぶりのワールドシリーズ

ブルワーズがリーグ優勝決定シリーズに進んだのは今回が5回目。これまで突破したのは1982年だけでした。

年 相手 結果
1982年 エンゼルス 3勝2敗で突破
2011年 カージナルス 2勝4敗
2018年 ドジャース 3勝4敗
2025年 ドジャース 0勝4敗
2026年 ドジャース 4勝0敗で突破

ドジャースとは3度目の顔合わせで初めて勝ちました。1982年のワールドシリーズはカージナルスに3勝4敗で敗れており、球団にとって2度目のワールドシリーズで初の世界一を狙います。ブルワーズの今年のポストシーズンはここまで7勝1敗、得点34に対し失点21です。

ドジャースが3年連続でこの舞台に上がった経緯はドジャースが3年連続リーグ優勝決定シリーズ進出で、地区シリーズの相手だったブレーブスについてはブレーブスが3年ぶり進出 ドジャースとの地区シリーズで書いています。

DiamondStats編集部の独自視点!

マーフィー監督の「勝負強い選手」という言葉を、数字はこう裏付けています。ブルワーズは第1戦を1点差、第4戦を4点差を追う展開から勝ちました。接戦と逆転の両方を取った4試合です。

もう一つ注目したいのはドジャースの先発陣です。シーズン中は失点600でナショナル・リーグ屈指だった投手陣が、このシリーズでは先発が18回しか投げられませんでした。ブルワーズの打線は打率.250と決して高くありませんが、四球18と本塁打7本で先発を早く降ろし、救援陣に長い回を投げさせています。

次はワールドシリーズです。相手はガーディアンズとレイズのアメリカン・リーグ優勝決定シリーズの勝者で、10月17日現在はガーディアンズの2勝1敗。どちらが来ても、ブルワーズの救援陣が4試合で何回投げたかを見ると、短期決戦の形はもう見えています。

まとめ

  • 現地10月15日、ブルワーズがドジャースを6-4で下し4連勝でナショナル・リーグ優勝
  • 7戦制の1985年以降、前年王者がリーグ優勝決定シリーズで0勝4敗は初めて
  • 2025年は0勝4敗で敗れた相手に、1年で4勝0敗を返した
  • ドジャースの先発防御率6.50に対しブルワーズは2.51。本塁打は7本と1本
  • ブルワーズは1982年以来44年ぶりのワールドシリーズ

ブルワーズの今季の歩みはブルワーズが球団史上初の100勝 6連勝なしで到達から順に読むと、この4連勝までの流れがつかめます。

よくある質問

Q. ブルワーズがワールドシリーズに出るのは何年ぶりですか

1982年以来44年ぶりで、球団として2度目です。1982年はカージナルスに3勝4敗で敗れており、世界一はまだありません。

Q. 前年王者がリーグ優勝決定シリーズで4連敗した例はありますか

7戦制になった1985年以降では2026年のドジャースが初めてです。5戦制の時代では、3連覇中だったアスレチックスが1975年にレッドソックスに0勝3敗で敗れています。

Q. ドジャースの敗因は投手と打線のどちらですか

数字では両方です。先発4人の防御率が6.50で、打線は4試合で本塁打1本、打率.185、OPS.520でした。

Q. 2025年のリーグ優勝決定シリーズはどうでしたか

ドジャースがブルワーズを4連勝で退けました。ブルワーズは4試合とも1点しか取れず、合計4得点でした。

Q. ブルワーズのワールドシリーズの相手はどこですか

ガーディアンズとレイズのアメリカン・リーグ優勝決定シリーズの勝者です。10月17日現在はガーディアンズが2勝1敗でリードしています。

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DiamondStats編集部は、MLB(メジャーリーグベースボール)を「データ」の視点から深掘りする日本語メディアです。全30球団の試合と選手の成績を対象に、順位表・個人成績・放送情報・用語解説など、MLBを楽しむために必要な情報を発信しています。

記事の数値はMLB公式Statsから取得した内容に基づき、報道記事の転載や要約は行わず、全球団・全選手を対象にした独自集計・分析を継続的に行っています。放送・配信情報についても各社の公式発表を出典に、日々更新しています。

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