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ガーディアンズ救援陣が1試合平均4.9回登板 雨天順延で消えた休養日が生む打撃

2026 10/29
データ検証・分析
2026年10月18日2026年10月29日
ガーディアンズ救援陣が1試合平均4.9回登板 雨天順延で消えた休養日が生む打撃

※PRを含みます

ア・リーグ優勝決定シリーズのガーディアンズ対レイズ第4戦は、現地10月16日(日本時間17日)にクリーブランドで予定されていたが、雨のため順延された。MLB公式の日程では第4戦が現地17日(日本時間18日午前9時8分)、第5戦が現地18日(日本時間19日午前6時8分)に繰り下がり、第6戦・第7戦は当初どおり現地19日・20日のまま。つまり第5戦のあとに予定されていた休養日が消え、第7戦までもつれれば移動を挟んで4日連続の試合になる。

ガーディアンズが2勝1敗でリードしている状況(10月18日現在)で、この「休養日なし」は何を意味するのか。DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)は両軍の救援陣の登板データと、過去のリーグ優勝決定シリーズの雨天順延を調べた。結論を先に言うと、休養日なしで苦しいのは救援を1試合平均4.9回も使ってきたガーディアンズの側だ。

目次

日程変更の中身 現地と日本時間の対応

試合 当初の日程(現地) 変更後(現地) 日本時間 球場
第4戦 10月16日 10月17日 午後8時8分 18日 午前9時8分 クリーブランド
第5戦 10月17日 10月18日 午後5時8分 19日 午前6時8分 クリーブランド
休養日 10月18日 なし なし 移動
第6戦 10月19日 10月19日 午後8時8分(変更なし) 20日 午前9時8分 セントピーターズバーグ
第7戦 10月20日 10月20日 午後8時8分(変更なし) 21日 午前9時8分 セントピーターズバーグ

ガーディアンズ(直近10試合)の成績推移(MLB公式Statsの実測値をもとにDiamondStatsが作成)

第5戦だけ開始が午後5時8分と3時間早い。試合後にそのままフロリダへ移動し、翌日の夜には第6戦が始まる。第6戦・第7戦の日付が動かなかったのは、ワールドシリーズ第1戦が現地10月23日にミルウォーキーで固定されているため。ナショナル・リーグ側はブルワーズがすでに進出を決めており、その経緯はドジャースが初の0勝4敗でリーグ優勝決定シリーズ敗退でまとめている。

救援陣の消耗 ガーディアンズはレイズの約2倍の投球回

ここからがデータ軸だ。今季のポストシーズンで両軍の投手がどれだけ投げてきたか、MLB公式Statsの各試合のボックススコアからDiamondStatsが集計した(地区シリーズから優勝決定シリーズ第3戦まで。10月18日現在)。

球団 試合数 先発の投球回 救援の投球回 救援の球数 救援の登板のべ人数 1試合あたり救援の投球回
ガーディアンズ 8 32.0 39.0 583 37 4.9
レイズ 6 32.1 20.2 303 19 3.4

ガーディアンズは地区シリーズを第5戦まで戦い、しかも第3戦と第4戦は先発が3回も持たずに降板した。結果として救援陣の投球回は39回とレイズの約2倍、球数も583球と280球多い。レイズは地区シリーズを3連勝で抜けて4日間の休みを得たうえ、救援の出番が少なかった。

個人別に見ると差はさらにはっきりする。

投手 球団 今季ポストシーズン登板 チームの試合数に占める割合 今季レギュラーシーズン
ケイド・スミス ガーディアンズ 7試合 9回 118球 88% 69試合 41セーブ 防御率1.95
ハンター・ガディス ガーディアンズ 7試合 6回 95球 88% 68試合 32ホールド 防御率2.98
エリク・サブロウスキ ガーディアンズ 6試合 5.2回 77球 75% 60試合 28ホールド 防御率2.61
イアン・シーモア レイズ 4試合 6.1回 88球 67% 47試合(先発16) 防御率4.21
ブライアン・ベイカー レイズ 4試合 4回 48球 67% 65試合 41セーブ 防御率1.44
ケビン・ケリー レイズ 3試合 1.1回 27球 50% 71試合 33ホールド 防御率2.44

ガーディアンズの守護神ケイド・スミスとセットアッパーのハンター・ガディスは、ポストシーズン8試合のうち7試合に投げている。登板しなかったのは優勝決定シリーズ第2戦(1-3で敗れた試合)だけだ。

ガーディアンズの救援陣がここまで酷使されてきた様子を読むと、次の試合を実際に中継で見届けたくなる。スカパー!ならスポーツ中継を探せる。

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連投の限界 レギュラーシーズンの登板記録から読む

休養日がなくなると、救援投手は「何日続けて投げられるか」が問われる。MLB公式Statsの今季レギュラーシーズンの試合記録から、各投手の連続した日の登板をDiamondStatsが数えた。

投手 2日連続の登板 3日連続の登板 今季の最長連投
ケイド・スミス 11回 2回 3日
ハンター・ガディス 15回 2回 3日
エリク・サブロウスキ 12回 0回 2日
ティム・ヘリン 14回 2回 3日
ブライアン・ベイカー 16回 1回 3日
ケビン・ケリー 16回 1回 3日
タイラー・ウェルズ 8回 0回 2日
キャム・ブーザー 9回 0回 2日

どの投手も3日連続より長い登板は今季ゼロ。第4戦から第7戦まで4日連続で試合があれば、どちらの球団も主力救援を毎試合は使えない計算になる。とくにサブロウスキは今季3連投が一度もなく、ガーディアンズは第5戦から第6戦の移動日なしの2連戦でもう1枚の左腕ティム・ヘリンを使う場面が増えそうだ。

一方のレイズは、救援の球数が303球と余裕があるうえ、ベイカーとケリーは2日連続の登板が今季16回と連投への耐性がある。順延による負担は、数字で見る限りレイズの側が小さい。

先発については、第4戦の予告投手がレイズがニック・マルティネス、ガーディアンズが救援のショーン・アームストロング(MLB公式の試合情報、10月18日現在)。第5戦以降の先発は公式に発表されていない。なお第6戦・第7戦の日付は動いていないため、両軍とも優勝決定シリーズ第1〜3戦の先発がそのまま中5日・中4日で回る日程になる。

過去のリーグ優勝決定シリーズの雨天順延と連戦日数

MLB公式の日程データで確認できる1995年以降、リーグ優勝決定シリーズの雨天順延は今回を含めて9回。うちナショナル・リーグは2006年の2回だけで、残り7回はすべてア・リーグだ。

年 順延した試合 順延後の連続試合日 シリーズの結果
2004年 アメリカン・リーグ第3戦(ヤンキース対レッドソックス) 5日(第3〜7戦) レッドソックスが0勝3敗から4勝3敗
2006年 ナショナル・リーグ第1戦と第5戦(カージナルス対メッツ) 3日(第5〜7戦) カージナルスが4勝3敗
2009年 アメリカン・リーグ第6戦(エンゼルス対ヤンキース) 1日 ヤンキースが4勝2敗
2011年 アメリカン・リーグ第2戦(タイガース対レンジャーズ) 4日(第2〜5戦) レンジャーズが4勝2敗
2012年 アメリカン・リーグ第4戦(ヤンキース対タイガース) 1日 タイガースが4勝0敗
2014年 アメリカン・リーグ第3戦(オリオールズ対ロイヤルズ) 2日(第3〜4戦) ロイヤルズが4勝0敗
2019年 アメリカン・リーグ第4戦(アストロズ対ヤンキース) 3日(第4〜6戦) アストロズが4勝2敗
2026年 アメリカン・リーグ第4戦(レイズ対ガーディアンズ) 最大4日(第4〜7戦) 進行中

2004年のヤンキース対レッドソックスは、順延のあと移動を挟んで5日連続で第3戦から第7戦を戦い、レッドソックスが史上初の0勝3敗からの逆転を果たした。今回の「最大4日連続」はこれに次ぐ長さで、2011年のタイガース対レンジャーズと並ぶ。順延後に3日以上の連戦になった4例(2004年・2006年・2011年・2019年)はいずれも第6戦以降までもつれている。

ガーディアンズは地区シリーズでも0勝2敗から敵地2連勝で第5戦へ持ち込んで勝ち上がった球団で、短期決戦の粘り強さには実績がある。ただ、その代償が今の救援陣の球数だ。レイズ側の今季の勝ち方は期待勝率を8勝上回る不思議な勝ち方で詳しく扱っている。

DiamondStats編集部の独自視点!

順延で注目されがちなのは先発ローテーションだが、第6戦と第7戦の日付が1日も動いていない以上、先発の顔ぶれは変わらない。変わったのは「第5戦と第6戦のあいだに救援を休ませる1日」が消えたことだけで、その1日の価値は球団によってまるで違う。救援の球数が583球のガーディアンズと303球のレイズでは、同じ日程でも背負う重さが2倍近く違う。

クリーブランドの2試合でガーディアンズが決めてしまえば、この差は表に出ない。逆にレイズが1勝でも返してフロリダに戻せば、ケイド・スミスとハンター・ガディスを「あと何回使えるか」の計算がシリーズを左右する。編集部が第5戦で見るのは、点差が開いた場面でガーディアンズが主力救援を温存できるかどうか。そこで無理をした瞬間に、2004年とは逆の流れが生まれる。

まとめ

  • ア・リーグ優勝決定シリーズ第4戦は現地10月16日が雨で順延。第4戦が現地17日、第5戦が18日に繰り下がり、第5戦後の休養日が消えた
  • 第6戦・第7戦は現地19日・20日のままで、第7戦までもつれると移動を挟んで4日連続の試合になる
  • 今季ポストシーズンの救援の投球回はガーディアンズ39回・583球、レイズ20.2回・303球(10月18日現在、DiamondStats調べ)
  • ケイド・スミスとハンター・ガディスは8試合中7試合に登板。両軍とも今季3日連続より長い登板は一人もいない
  • 1995年以降のリーグ優勝決定シリーズの雨天順延は9回で、順延後の連戦が最長なのは2004年の5日。今回は最大4日で2011年と並ぶ

ポストシーズンの日程がなぜ7回戦なのかはメジャーリーグが154試合制と地区シリーズ7回戦を検討で解説している。

よくある質問

Q. ガーディアンズ対レイズの第4戦はいつになりましたか?

現地10月17日午後8時8分、日本時間では10月18日午前9時8分の開始です。球場は変わらずクリーブランドです。

Q. 第5戦以降の日程はどう変わりましたか?

第5戦が現地18日午後5時8分(日本時間19日午前6時8分)に繰り下がり、第6戦は現地19日、第7戦は現地20日のまま変わりません。第5戦後の休養日はなくなりました。

Q. 休養日なしで不利なのはどちらの球団ですか?

MLB公式Statsの集計では、救援陣の投球回がガーディアンズ39回に対してレイズ20.2回で、負担が大きいのはガーディアンズです。主力救援の連投は両軍とも今季3日が最長です。

Q. リーグ優勝決定シリーズで雨天順延は珍しいのですか?

MLB公式の日程で確認できる1995年以降では今回を含めて9回で、2019年のアストロズ対ヤンキース以来7年ぶりです。

Q. ワールドシリーズの開幕はいつですか?

現地10月23日(日本時間24日)にミルウォーキーで第1戦が行われます。相手はブルワーズです。

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記事の数値はMLB公式Statsから取得した内容に基づき、報道記事の転載や要約は行わず、全球団・全選手を対象にした独自集計・分析を継続的に行っています。放送・配信情報についても各社の公式発表を出典に、日々更新しています。

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