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パット・マーフィー監督が67歳でワールドシリーズ初制覇 歴代3番目の高齢をデータで検証

2026 10/29
データ検証・分析
2026年10月29日

ブルワーズは現地10月28日(日本時間29日)、ワールドシリーズ第5戦で敵地のレイズに4-1で勝ちました。4勝1敗で、球団初の世界一です。

チームを率いたパット・マーフィー監督は67歳。ワールドシリーズを初めて制した監督としては、ダスティ・ベイカー(73歳)、ジャック・マッキーン(72歳)に次ぐ歴代3番目の高齢です。2021年のブライアン・スニトカー(66歳)を上回りました。

DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)は、マーフィー監督の3シーズンをMLB公式Statsで集計し直しました。そこから分かるのは、高齢の監督が「最後にたどり着いた」優勝ではないことです。3年連続で勝ち星を増やし、ポストシーズンの壁を3年目に破った優勝でした。

目次

初優勝の高齢監督ランキング 67歳は歴代3位

ワールドシリーズを初めて制したときの年齢で並べると、上位は次のとおりです。年齢は、生年月日と優勝した日から数えました。

順位 監督 優勝した年 球団 優勝時の年齢
1 ダスティ・ベイカー 2022年 アストロズ 73歳
2 ジャック・マッキーン 2003年 マーリンズ 72歳
3 パット・マーフィー 2026年 ブルワーズ 67歳
4 ブライアン・スニトカー 2021年 ブレーブス 66歳
表1:ワールドシリーズを初めて制した監督の、優勝時の年齢の上位4人。マーフィー監督の67歳は歴代3位

マーフィー監督は1958年11月28日生まれです。優勝した日は68歳の誕生日の1か月前でした。

上の2人とは5〜6歳の差があります。一方で、4位のスニトカーとは1歳差です。この5年で、60代後半の監督が初優勝した例が4回のうち3回あります(2021年・2022年・2026年)。

マッキーンはシーズン途中から指揮を執った暫定監督でした。マーフィー監督は2024年にベンチコーチから昇格し、開幕から3シーズン続けて指揮を執ったうえでの初優勝です。2015年のシーズン途中にパドレスの暫定監督を務めてから、11年後の頂点でした。

3年で293勝 毎年勝ち星を増やした

就任してからのレギュラーシーズンの成績です(10月29日現在・MLB公式Stats)。

シーズン 勝 敗 勝率 地区順位
2024年 93 69 .574 1位
2025年 97 65 .599 1位
2026年 103 59 .636 1位
3年合計 293 193 .603 3年連続1位
表2:マーフィー監督が就任した2024年からのレギュラーシーズン成績。勝ち星は93→97→103と毎年増えた(MLB公式Stats)

勝ち星の増え方を棒グラフにすると、次のようになります。

2024年93勝
2025年97勝
2026年103勝
図1:マーフィー監督の就任3年間のレギュラーシーズン勝利数。棒の長さは2026年の103勝を100として比べたもの。金色の2026年はメジャー30球団で最多(MLB公式Stats・DiamondStats作成)

勝ち星は93→97→103と、毎年増えています。2026年の103勝はメジャー30球団で最も多く、2位のドジャース(100勝)を3勝上回りました。ワールドシリーズで当たったレイズは98勝です。

報道によると、マーフィー監督は2024年と2025年に2年続けてナ・リーグ最優秀監督に選ばれています。3年で負け越しのシーズンは1度もありません。

DiamondStats独自集計では、3年間の勝率.603を162試合に換算すると1年あたり約98勝です。

ポストシーズンは3年目で11勝2敗に

レギュラーシーズンでは勝ち続けた一方で、ポストシーズンでは2年続けて早く敗退していました。勝敗は、その年のポストシーズン全試合の合計です。内訳は、MLB公式Statsのポストシーズン試合記録(各試合の日付とスコア)から数えました。

シーズン ポストシーズン通算の勝敗 内訳と敗れたところ
2024年 1勝2敗 ワイルドカードシリーズでメッツに1勝2敗
2025年 3勝6敗 地区シリーズでカブスに3勝2敗(10月4日〜11日の5試合)、リーグ優勝決定シリーズでドジャースに0勝4敗(10月13日〜17日の4試合)
2026年 11勝2敗 地区シリーズ3勝1敗、リーグ優勝決定シリーズ4勝0敗、ワールドシリーズ4勝1敗で優勝
表3:マーフィー監督の3年間のポストシーズン通算成績と、各シリーズの内訳。日付は現地(MLB公式Statsの試合記録から集計)

2025年の3勝6敗は、地区シリーズの3勝2敗と、リーグ優勝決定シリーズの0勝4敗を合わせた数字です。地区シリーズはMLB公式Statsの試合記録では、本拠地で9-3、7-3と2連勝したあと、敵地で4-3、6-0と2連敗し、第5戦を3-1で取っています。リーグ優勝決定シリーズでは1勝もできませんでした。1年後には、同じリーグ優勝決定シリーズでドジャースに4勝0敗です。

詳しくはドジャースが初の0勝4敗 リーグ優勝決定シリーズ18回で初めて1勝もできず敗退でまとめています。

3年間のポストシーズンの勝利数を棒グラフで比べると、3年目の伸びがはっきりします。

2024年1勝2敗
2025年3勝6敗
2026年11勝2敗
図2:マーフィー監督の3年間のポストシーズン勝利数。棒の長さは2026年の11勝を100として比べたもの。1勝→3勝→11勝と、3年目に大きく伸びた(MLB公式Stats・DiamondStats作成)

2026年のポストシーズン13試合の内訳は次のとおりです。

ラウンド 相手 勝敗 得点 失点
地区シリーズ パドレス 3勝1敗 13 10
リーグ優勝決定シリーズ ドジャース 4勝0敗 21 11
ワールドシリーズ レイズ 4勝1敗 25 12
合計 11勝2敗 59 33
表4:2026年ポストシーズン13試合のラウンド別の勝敗と得失点。合計は59得点33失点でプラス26

13試合で得失点差はプラス26。1試合平均で2点上回っていました。

ブルワーズの救援陣とワールドシリーズ第1戦は、ブルワーズ救援陣が6回無失点 速球98.02マイルとブルワーズ対レイズのワールドシリーズ第1戦で詳しく扱っています。

ワールドシリーズ5試合は1点差が3試合

ワールドシリーズの5試合です(日付は現地)。

試合 日付 スコア 球場
第1戦 10月23日 ブルワーズ 3-2 レイズ ミルウォーキー
第2戦 10月24日 ブルワーズ 5-4 レイズ ミルウォーキー
第3戦 10月26日 ブルワーズ 10-1 レイズ タンパベイ
第4戦 10月27日 ブルワーズ 3-4 レイズ(延長12回) タンパベイ
第5戦 10月28日 ブルワーズ 4-1 レイズ タンパベイ
表5:2026年ワールドシリーズ5試合のスコアと球場。1点差は第1戦・第2戦・第4戦の3試合

1点差の試合は3試合で、2勝1敗。唯一の黒星は延長12回のサヨナラ負けでした。それでも翌日の第5戦では、レイズを1点に抑えています。

第5戦で最後のアウトを取り、球団初の世界一が決まった場面は、MLB公式の映像で見られます。

▶ワールドシリーズ第5戦 ブルワーズが球団初の世界一を決めた場面の映像を見るMLB公式サイト(別のタブで開きます)

1点差の試合をものにする采配と、大差で勝つ打線の両方がありました。5試合の得点は25、失点は12です。

第3戦までの流れはブルワーズがワールドシリーズ3勝0敗 得失点差2、延長戦の敗戦はブルワーズがワールドシリーズ12回サヨナラ負けにまとめています。

DiamondStats編集部の独自視点!

67歳の初優勝と聞くと、長いキャリアの最後のご褒美のように思えます。でも数字を並べると、印象は逆です。93勝、97勝、103勝と毎年勝ち星を増やしてきました。ポストシーズンでは2年続けて負けましたが、3年目に11勝2敗。まだ伸びている途中のチームです。

試合後にマーフィー監督が優勝を振り返った会見も、MLB公式の映像で見られます。

▶パット・マーフィー監督がワールドシリーズ優勝を振り返る会見の映像を見るMLB公式サイト(別のタブで開きます)

来季、ブルワーズは連覇を狙うチームとして開幕を迎えます。ワールドシリーズを初めて勝ったあとに、同じ監督でもう一度勝てるのか。編集部は、来季の勝ち星が4年続けて増えるかに注目します。

データはMLB公式Statsを独自に集計しています。図1・図2のグラフはDiamondStatsが同じデータから作成しました。

まとめ

  • ブルワーズは現地10月28日、ワールドシリーズ第5戦でレイズに4-1で勝ち、4勝1敗で球団初の世界一
  • マーフィー監督は67歳。初優勝の監督ではベイカー(73歳)、マッキーン(72歳)に次ぐ歴代3番目の高齢
  • 就任3年でレギュラーシーズン293勝193敗(勝率.603)。勝ち星は93→97→103と毎年増えた
  • 2026年のポストシーズンは11勝2敗。得失点差はプラス26

ブルワーズのこれまでの戦いは、ブルワーズが3勝0敗 ポストシーズン10勝1敗やブルワーズの出塁率.347が2025年ドジャースもあわせてどうぞ。

よくある質問

Q. ワールドシリーズを初めて制した最年長の監督は誰ですか?

ダスティ・ベイカーです。2022年に73歳でアストロズを率いて優勝しました。2位は2003年のマーリンズのジャック・マッキーン(72歳)、3位は2026年のブルワーズのパット・マーフィー(67歳)です。

Q. パット・マーフィー監督は何歳ですか?

1958年11月28日生まれです。2026年のワールドシリーズで優勝したときは67歳でした。

Q. ブルワーズのワールドシリーズ優勝は何回目ですか?

2026年が初めてです。レイズに4勝1敗で勝ち、球団初の世界一になりました。

Q. マーフィー監督の通算成績は?

ブルワーズの監督になった2024年から2026年までのレギュラーシーズンで293勝193敗、勝率.603です(10月29日現在・MLB公式Stats)。3年とも地区1位でした。

Q. 2026年のブルワーズのポストシーズン成績は?

11勝2敗です。地区シリーズでパドレスに3勝1敗、リーグ優勝決定シリーズでドジャースに4勝0敗、ワールドシリーズでレイズに4勝1敗でした。

⚾ 試合を観るには: MLB配信サービスの比較・視聴方法はこちら

文:DiamondStats 分析チーム(MLBデータ分析担当)|データ出典:MLB公式Stats(2026年10月時点)


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DiamondStats編集部は、MLB(メジャーリーグベースボール)を「データ」の視点から深掘りする日本語メディアです。全30球団の試合と選手の成績を対象に、順位表・個人成績・放送情報・用語解説など、MLBを楽しむために必要な情報を発信しています。

記事の数値はMLB公式Statsから取得した内容に基づき、報道記事の転載や要約は行わず、全球団・全選手を対象にした独自集計・分析を継続的に行っています。放送・配信情報についても各社の公式発表を出典に、日々更新しています。

数値・記録は公開時点の公式データに基づいて作成し、誤りに気づいた場合は速やかに該当箇所を修正します。集計方法に起因する重要な訂正がある場合は、記事内にその旨を明記します。特定の球団・選手への偏りを避け、中立的な立場での情報提供を心がけています。

内容に関するお気づきの点は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

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