ブルワーズは現地10月28日(日本時間29日)、ワールドシリーズ第5戦で敵地のレイズに4-1で勝ちました。4勝1敗で、球団初の世界一です。
チームを率いたパット・マーフィー監督は67歳。ワールドシリーズを初めて制した監督としては、ダスティ・ベイカー(73歳)、ジャック・マッキーン(72歳)に次ぐ歴代3番目の高齢です。2021年のブライアン・スニトカー(66歳)を上回りました。
DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)は、マーフィー監督の3シーズンをMLB公式Statsで集計し直しました。そこから分かるのは、高齢の監督が「最後にたどり着いた」優勝ではないことです。3年連続で勝ち星を増やし、ポストシーズンの壁を3年目に破った優勝でした。
初優勝の高齢監督ランキング 67歳は歴代3位
ワールドシリーズを初めて制したときの年齢で並べると、上位は次のとおりです。年齢は、生年月日と優勝した日から数えました。
| 順位 | 監督 | 優勝した年 | 球団 | 優勝時の年齢 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | ダスティ・ベイカー | 2022年 | アストロズ | 73歳 |
| 2 | ジャック・マッキーン | 2003年 | マーリンズ | 72歳 |
| 3 | パット・マーフィー | 2026年 | ブルワーズ | 67歳 |
| 4 | ブライアン・スニトカー | 2021年 | ブレーブス | 66歳 |
マーフィー監督は1958年11月28日生まれです。優勝した日は68歳の誕生日の1か月前でした。
上の2人とは5〜6歳の差があります。一方で、4位のスニトカーとは1歳差です。この5年で、60代後半の監督が初優勝した例が4回のうち3回あります(2021年・2022年・2026年)。
マッキーンはシーズン途中から指揮を執った暫定監督でした。マーフィー監督は2024年にベンチコーチから昇格し、開幕から3シーズン続けて指揮を執ったうえでの初優勝です。2015年のシーズン途中にパドレスの暫定監督を務めてから、11年後の頂点でした。
3年で293勝 毎年勝ち星を増やした
就任してからのレギュラーシーズンの成績です(10月29日現在・MLB公式Stats)。
| シーズン | 勝 | 敗 | 勝率 | 地区順位 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年 | 93 | 69 | .574 | 1位 |
| 2025年 | 97 | 65 | .599 | 1位 |
| 2026年 | 103 | 59 | .636 | 1位 |
| 3年合計 | 293 | 193 | .603 | 3年連続1位 |
勝ち星の増え方を棒グラフにすると、次のようになります。
勝ち星は93→97→103と、毎年増えています。2026年の103勝はメジャー30球団で最も多く、2位のドジャース(100勝)を3勝上回りました。ワールドシリーズで当たったレイズは98勝です。
報道によると、マーフィー監督は2024年と2025年に2年続けてナ・リーグ最優秀監督に選ばれています。3年で負け越しのシーズンは1度もありません。
DiamondStats独自集計では、3年間の勝率.603を162試合に換算すると1年あたり約98勝です。
ポストシーズンは3年目で11勝2敗に
レギュラーシーズンでは勝ち続けた一方で、ポストシーズンでは2年続けて早く敗退していました。勝敗は、その年のポストシーズン全試合の合計です。内訳は、MLB公式Statsのポストシーズン試合記録(各試合の日付とスコア)から数えました。
| シーズン | ポストシーズン通算の勝敗 | 内訳と敗れたところ |
|---|---|---|
| 2024年 | 1勝2敗 | ワイルドカードシリーズでメッツに1勝2敗 |
| 2025年 | 3勝6敗 | 地区シリーズでカブスに3勝2敗(10月4日〜11日の5試合)、リーグ優勝決定シリーズでドジャースに0勝4敗(10月13日〜17日の4試合) |
| 2026年 | 11勝2敗 | 地区シリーズ3勝1敗、リーグ優勝決定シリーズ4勝0敗、ワールドシリーズ4勝1敗で優勝 |
2025年の3勝6敗は、地区シリーズの3勝2敗と、リーグ優勝決定シリーズの0勝4敗を合わせた数字です。地区シリーズはMLB公式Statsの試合記録では、本拠地で9-3、7-3と2連勝したあと、敵地で4-3、6-0と2連敗し、第5戦を3-1で取っています。リーグ優勝決定シリーズでは1勝もできませんでした。1年後には、同じリーグ優勝決定シリーズでドジャースに4勝0敗です。
詳しくはドジャースが初の0勝4敗 リーグ優勝決定シリーズ18回で初めて1勝もできず敗退でまとめています。
3年間のポストシーズンの勝利数を棒グラフで比べると、3年目の伸びがはっきりします。
2026年のポストシーズン13試合の内訳は次のとおりです。
| ラウンド | 相手 | 勝敗 | 得点 | 失点 |
|---|---|---|---|---|
| 地区シリーズ | パドレス | 3勝1敗 | 13 | 10 |
| リーグ優勝決定シリーズ | ドジャース | 4勝0敗 | 21 | 11 |
| ワールドシリーズ | レイズ | 4勝1敗 | 25 | 12 |
| 合計 | 11勝2敗 | 59 | 33 |
13試合で得失点差はプラス26。1試合平均で2点上回っていました。
ブルワーズの救援陣とワールドシリーズ第1戦は、ブルワーズ救援陣が6回無失点 速球98.02マイルとブルワーズ対レイズのワールドシリーズ第1戦で詳しく扱っています。
ワールドシリーズ5試合は1点差が3試合
ワールドシリーズの5試合です(日付は現地)。
| 試合 | 日付 | スコア | 球場 |
|---|---|---|---|
| 第1戦 | 10月23日 | ブルワーズ 3-2 レイズ | ミルウォーキー |
| 第2戦 | 10月24日 | ブルワーズ 5-4 レイズ | ミルウォーキー |
| 第3戦 | 10月26日 | ブルワーズ 10-1 レイズ | タンパベイ |
| 第4戦 | 10月27日 | ブルワーズ 3-4 レイズ(延長12回) | タンパベイ |
| 第5戦 | 10月28日 | ブルワーズ 4-1 レイズ | タンパベイ |
1点差の試合は3試合で、2勝1敗。唯一の黒星は延長12回のサヨナラ負けでした。それでも翌日の第5戦では、レイズを1点に抑えています。
第5戦で最後のアウトを取り、球団初の世界一が決まった場面は、MLB公式の映像で見られます。
▶ワールドシリーズ第5戦 ブルワーズが球団初の世界一を決めた場面の映像を見るMLB公式サイト(別のタブで開きます)
1点差の試合をものにする采配と、大差で勝つ打線の両方がありました。5試合の得点は25、失点は12です。
第3戦までの流れはブルワーズがワールドシリーズ3勝0敗 得失点差2、延長戦の敗戦はブルワーズがワールドシリーズ12回サヨナラ負けにまとめています。
DiamondStats編集部の独自視点!
67歳の初優勝と聞くと、長いキャリアの最後のご褒美のように思えます。でも数字を並べると、印象は逆です。93勝、97勝、103勝と毎年勝ち星を増やしてきました。ポストシーズンでは2年続けて負けましたが、3年目に11勝2敗。まだ伸びている途中のチームです。
試合後にマーフィー監督が優勝を振り返った会見も、MLB公式の映像で見られます。
▶パット・マーフィー監督がワールドシリーズ優勝を振り返る会見の映像を見るMLB公式サイト(別のタブで開きます)
来季、ブルワーズは連覇を狙うチームとして開幕を迎えます。ワールドシリーズを初めて勝ったあとに、同じ監督でもう一度勝てるのか。編集部は、来季の勝ち星が4年続けて増えるかに注目します。
データはMLB公式Statsを独自に集計しています。図1・図2のグラフはDiamondStatsが同じデータから作成しました。
まとめ
- ブルワーズは現地10月28日、ワールドシリーズ第5戦でレイズに4-1で勝ち、4勝1敗で球団初の世界一
- マーフィー監督は67歳。初優勝の監督ではベイカー(73歳)、マッキーン(72歳)に次ぐ歴代3番目の高齢
- 就任3年でレギュラーシーズン293勝193敗(勝率.603)。勝ち星は93→97→103と毎年増えた
- 2026年のポストシーズンは11勝2敗。得失点差はプラス26
ブルワーズのこれまでの戦いは、ブルワーズが3勝0敗 ポストシーズン10勝1敗やブルワーズの出塁率.347が2025年ドジャースもあわせてどうぞ。
よくある質問
Q. ワールドシリーズを初めて制した最年長の監督は誰ですか?
ダスティ・ベイカーです。2022年に73歳でアストロズを率いて優勝しました。2位は2003年のマーリンズのジャック・マッキーン(72歳)、3位は2026年のブルワーズのパット・マーフィー(67歳)です。
Q. パット・マーフィー監督は何歳ですか?
1958年11月28日生まれです。2026年のワールドシリーズで優勝したときは67歳でした。
Q. ブルワーズのワールドシリーズ優勝は何回目ですか?
2026年が初めてです。レイズに4勝1敗で勝ち、球団初の世界一になりました。
Q. マーフィー監督の通算成績は?
ブルワーズの監督になった2024年から2026年までのレギュラーシーズンで293勝193敗、勝率.603です(10月29日現在・MLB公式Stats)。3年とも地区1位でした。
Q. 2026年のブルワーズのポストシーズン成績は?
11勝2敗です。地区シリーズでパドレスに3勝1敗、リーグ優勝決定シリーズでドジャースに4勝0敗、ワールドシリーズでレイズに4勝1敗でした。
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文:DiamondStats 分析チーム(MLBデータ分析担当)|データ出典:MLB公式Stats(2026年10月時点)







